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防犯アドバイス

「空き巣」とは、不在の住宅に侵入し金品を盗むものです。

窃盗犯を一般的には泥棒といいますが、空き巣はその71.5%にも及ぶ手口です。

侵入グラフR2

一戸建て住宅の場合、最も多い手口が「無施錠」。施錠のしていない窓や扉からの侵入です。
ゴミだし、送り迎えの短時間でも施錠をきちんとすること、風呂場・トイレ・2階のベランダなどの窓も施錠することが必要です。
北海道では「施錠をしない」家も田舎にいけばまだまだありますが、最近の泥棒は防犯意識の低い田舎で稼いで都会で現金に換金する、といったことが多いのでぜひとも改めていただきたいと思っています。
次に多いのが「ガラス破り」。窓や扉のガラスを割って、手を入れてクレセント錠を開ける手口です。ガラス破りや熟練した泥棒にとっては簡単な侵入手口。
そしてクレセント錠は泥棒に対して防犯力はない、といっても言い過ぎではありません。補助錠などを上下に設置することをお勧めします。
空き巣をはじめ、泥棒はプロですので、完全犯罪を狙って犯行に及びます。
事前に「下見」を行い、安全に人目につかずに、容易に侵入でき、確実に儲けになるところをターゲットに選びます。

よく「うちには現金を置いていないから泥棒の被害に遭わない」と豪語する人がいますが、実際に本当に一円も置いていない、なんて家はありませんよね。
数千円~数万円は財布の中、金庫、本棚・・色々なところにあると思います。
空き巣などの被害の多くはそうした小額の被害です。

又、時計や貴金属はもちろんのこと、パソコンやTV、カメラなど家電製品なども換金できます。クレジットカードなども持ちだされると非常に危険な状態です。
ですので、泥棒から見ればどの家も「儲けることができる対象」となります。

その中で、泥棒に入られる家、避ける家があります。何度も被害に遭う家もあります。その違いはどこにあるか?というと「侵入しやすいかどうか」なのです。

泥棒は「下見」の段階で、
●道路から自分の姿が見えなくなる死角になる場所があるか?
(塀が高い、植木が茂っている、夜間暗い、人通りが少ない等)
●侵入しやすい位置に侵入経路となる窓や扉があるか?
●周囲に人目がないか?
●防犯カメラや防犯ベル、警備システムなどの有無
を確認しているのです。
その他空き巣の場合は、家族構成や生活パターン(例えばご主人が出張が多い等)を調べ、不在の曜日や時間帯を調べます。

そしてターゲットを決定し、決行日を決めても非常に慎重にインターホンを鳴らすなど「不在確認」をしていざ、侵入を決行します。非常に緊張状態で犯行に及ぶことになります。
このような犯罪者の心理状態を把握した上で、犯罪者が犯罪を起こしにくい環境を作ることをセキュリティハウスはご提案しています。
下見をする時点で、「ここはやめよう」という気持ちにさせることが必要です。
そのために下記の防犯対策をお勧めします。
できることから複数を実施いただくことが自分と自分の大切な家族を守ることに繋がります。

左記「侵入防止4原則」とは、捕まえた泥棒に警察が調査した結果です。
侵入犯は①目(人目につくのを嫌がる)、②音(警報音など大きな音を嫌がる)、③光(明るく照らされるのを嫌がる)、④時間(侵入に5分以上時間がかかるのを嫌がる)を避けるのです。

この「侵入防止4原則」を守っている建物は犯罪者にとって侵入しにくい環境なのです。

空き巣被害に遭わないために

●窓・扉は短時間でも必ず施錠する。

●窓・扉には補助錠を上下に設置するなどし、侵入に5分以上かかるようにする。

●錠前は「防犯性能の高い」タイプのものに交換する。

●家の周辺を見直し、死角がないか確認する。

●塀は高さが低いフェンスなどで見通しの良いものに交換する。

●植木は選定し、見通しを良くする。

●夜間の街灯などを追加し、犯人が隠れることができる暗闇をなくす。

●人感ライトを設置し、人がきたらライトが点灯するようにする。

●家の外に脚立など足場になるようなものを置かない。

●長期で外出する時には郵便受けに新聞や郵便物がたまったままにならないように止める。

●留守番電話に「いつまで留守にしています」と入れない。自動転送させる。

●洗濯物を夜遅くまでほしっぱなしにしない。

●タイマーなどで夕方になると室内照明がつくようにする。

●セキュリティキーパーなど防犯力のある防犯機器を建物外部に設置する。

●「予防」を重視したホームセキュリティシステムを設置する。

セキュリティキーパーは、防犯力の高い防犯機器の代表選手です。
侵入しようと下見をする犯罪者に対して精神的抑止効果があります。